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【2018年 ママゴン7月号掲載】

20年ぶりの子育て。

去年おばあちゃんにもなったパーソナルトレーナー

豊橋市在住 比嘉 美香さん 45歳


夫、娘(3歳)の3人家族。長男(25歳)、長女(23歳)の出産を経験し、子育ては20年ぶり。2017年10月に、長男夫婦に子どもが誕生し、おばあちゃんに。現在は、子育て・孫育てを同時にしながら、フィットネススタジオ (Pink House Studio) も経営。

 

離婚、そして子どもと離ればなれに

 茨城県出身で19歳の時に結婚し、豊川に嫁いできました。当初はこの土地に馴染むにも時間がかかりましたが、長男を出産し、子どもを通して周りの人と仲良くなりました。その後、21歳で長女を出産し、2人の子育てや仕事 (当時ヤクルトレディーとして働いていました) に毎日追われていました。

 

 自分らしく仕事がしたいと、エアロビクスのインストラクターの資格を取得。 「さあ頑張って仕事を始めよう!」 という矢先に、主人との不和で、長男が年長の頃に離婚。2人の子どもとは、離ればなれで暮らすことになりました。子どもと一緒に過ごせない寂しさや辛さで、 自分を罵倒したりしましたが、子どもと会うことは欠かしませんでした。そして、 「きちんと自分で生計を立てよう」 と、子どもと離れて暮らす苦しさをエアロビクスの仕事に注ぎ込み、たくさん勉強もしました。その間、スポーツクラブや病院などで、フリーインストラクターとして、がむしゃらに仕事をしました。子どもに恥ずかしくない自分を見せるために、仕事をしすぎて体調を壊した時期もありましたが、2013年に念願のスタジオをオープン。

 

偶然が重なり、再婚を決意した!

 今の主人との出会いは、サーフィンをしたいなと思っていた頃。その数年後に偶然再会した時には、主人も離婚をしていたので、互いにバツイチでした。そんなこんなで付き合うようになりましたが、ずっと自分を責め続けていたので、なかなか結婚に踏みきることはできませんでした。しかし、主人も同じような経験をしたので、お互いの気持ちを理解し合うこともでき、結婚を意識するようになりました。

 

 高校生になっていた子どもたちにも会わせたいと思い、主人と初対面。子どもたちは 「良い友達ができた!」 と嬉しそうだったのが印象的でした。お互いの気持ちや居心地の良さも感じ、2011年に再婚をしました。

 

42歳で出産!子育ては20年ぶり

 妊娠が分かった時、高齢出産だったこと・今のお産事情など知りたいことが山のようにあり、育児書を読み漁りました。20年前と現在のマタニティライフの違いにびっくり! 例えば、昔は 「妊娠中は安静にしなさい」 と言われていましたが、今は、 「自分の体を見ながら過ごしてください」 と変わっていて、マタニティビクスやヨガなど適度な運動が推奨されている点でした。

 

 20年ぶりの出産は、ほとんど初産に近かったです。長女の時は2人目の出産だったため、産道が開いていたのでスルッと産まれたのですが、今回は産道も塞がっていたので出産に時間もかかり大変なお産でした。我が子と対面した時、娘が誕生した! というよりも、孫ができたかのような愛おしさを感じました。

 

 私自身 「子育ての悩みを人に言うのは恥ずかしい」 と思い、がむしゃらに頑張ろうと思い過ぎていました。しかし、今は 「できない」 を自分で認めるだけで、周りのサポートの厚さや、手を差し伸べてくれる人がたくさんいると実感しています。二回目の子育てですが、新米ママと同じ気持ちで、周りとコミュニケーションをとりながら、楽しい育児ができています!

 

娘と3歳違いで初孫が誕生!

 昨年、長男の子供が誕生し、孫ができました。孫と会うことも多く、乳幼児の関わり方は、3歳の娘がいるのでどんな風にすればいいのか、どんなことに興味があるのかはだいたいわかります。また息子の奥さんと、子育て方針の世代間ギャップもないので、子どもの年齢が近いママ友のような感覚で、互いに相談や協力し合ったりしています。

 

 私は、おばあちゃんは選ばれた人しか与えられない “勲章” だと思っています。自分が仕事をしている写真と、孫と一緒に写っている写真は全く違い、顔が柔らかくなっています。 「おばちゃんスイッチ」 が入ると、自分が無意識に笑顔になれます。私の母親が、私の子どもを見た時に、ものすごい笑顔になっていたのを思い出し、 「これが “おばあちゃん” の姿なんだ」 と思いました。

 

 子どもと孫の年齢が近く、同時に子育て&孫育てをしているのですが、共通しているのは、 「自由+ルール」 。自由にのびのび育てながらも、社会のルールはしっかりと教える。それが私の子育て&孫育ての教育方針です。特に孫育ての場合は、それぞれの家庭の方針もあるので、ある程度の距離感を保ちつつも、何かあれば手を差し伸べてサポートをします。

 

子どもは宝 今、幸せな時間を満喫

 波乱万丈の人生でしたが、子どもを授かること、孫がいることは、こんなにも幸せなことなんだと感じています。 「自分は幸せになってはいけない」 と思った時期もありましたが、少しずつ心の整理をつけていき、二回目の結婚、子育てと、今は、幸せな時間を過ごすことができています。そして、たくさんの肩書きがほしくて、いろんな資格を取得して来ましたが、今は、ママであり、奥さんであり、おばあちゃんという幸せ過ぎる称号で、毎日充実しています。

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