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【2019年 ママゴン1月号掲載】

夫は転勤族 整理収納アドバイザーとして起業したママ

豊橋市在住 中田 智恵さん 36歳
 

大阪府大阪市出身。夫と小学2年生(8歳)の長男と年少(4歳)の次男の4人家族。夫の転勤に伴い2016年7月に豊橋へ転入。子育てしながら整理収納アドバイザー1級の資格を取得し、2018年1月に開業。

 

元々は片付けるのが苦手だった

 独身時代の一人暮らしでは、決して綺麗に片付いていたとは言い難く、部屋は散らかっていましたね。人が来るときには、部屋中に散らかったモノをとりあえずクローゼットへ押し込んで体裁を保っていた感じです。振り返ってみれば、子どもの頃から母には 『片付けなさい!』 と言われ続けてきました。それでも自分から片付けることはなく、母は家族のためにいつも家中を片付けてキレイにしてくれていました。

 

母のお蔭でキレイの気持ちよさを知る

 夫と結婚し、専業主婦として家事や育児に集中する中で “片づけるのは自分しかいない” と気づきました。家の中がキレイだと気持ちいいのに、どうやって片付ければよいのかがわかりませんでした。片付け方がわからなくて、もどかしい気持ちでしたが、ただ “家が片付いていると嬉しい” とか “キレイの気持ち良さ” は、母のお蔭で身についていたので、何とかしようと思い立ったのが、整理収納に関心をもち始めたきっかけとなりました。

 

整理収納へ没頭する入口は人気ブロガー

 どうやって片付けてよいのかわからない私は、とりあえず整理収納のコツを知るためにネットで検索しました。そこで見つけたブロガーさんに興味がわき、そのブログを全部読みました。そのブロガーさんは当時TBS系列の朝の情報番組にも出演されていて、大変人気のある方でした。

 

 いつしか私もその方と同じようになりたいと思い、ブログを始めることに。6か月の長男を寝かしつけてから、自分なりの整理収納やインテリアに関する内容をブログにアップし、徐々に “モノの持ち方” や “片付けの大切さ” を意識するようになっていったのです。

 

資格を取得して整理収納を極めたい!

 次男を出産しても、自分のペースでコツコツとブログを続け、少しずつ注目されるようになって 「サンキュ!」 をはじめとした主婦向け雑誌などに取り上げられるようになりました。その頃までの夫の転勤先は、生まれ育った関西圏内でしたが、2016年に初めて関西以外の土地で暮らすこととなり、引っ越してきた先がここ豊橋市でした。

 

 ずっとブロガーとして活動してきましたが、新しい環境で慣れない土地でも前向きに輝いていたい! という思いから、一念発起して整理収納アドバイザーの資格を取ることを決意。勉強するための時間は無理のない範囲で確保しました。主に子どもたちが登園登校してからの日中と子どもが寝てからの時間です。私の生活の軸は 「家族が一番大事」 なので、そこからブレない範囲でしかやらなかったですね。そして念願叶って2017年に整理収納アドバイザー1級を取得しました。

 

片付けのプロとして開業することに

 プロを決意したのには、夫が転勤族であったことも関係しています。3~5年周期での転勤なので、転居先で就職したとしても、夫の転勤に伴って退職しなくてはならないことはわかっていました。それならば手に職をもって、自身が一人でも働けるようになればいいのだと考えたのです。そして何より片付け下手だった私自身が 「整うことの素晴らしさや豊かさ」 を知って生まれ変われたように、多くの方にもそれらを伝えられたらという思いから開業に至りました。

 開業当初は、片付け方をどう伝えたらよいのかわからなくて試行錯誤の連続でした。特にHPの立ち上げには、いろいろと苦労しました。初期費用に投資できるお金も限られていたし、アピールポイントやビジョンをわかりやすく表現するための文言など、何もないところからのスタートでしたので、本格的に始動できるまでに4か月程はかかりましたね。現在は少しずつ “片付けの輪” が広がり、知り合いもいない豊橋で不安しかなかった私を、温かく迎え入れてくれたこの地域で、片付けを通して恩返しをしていきたいです。

 

仕事と子育ての両立について

 どちらかと言えば、私は仕事人間だと思っていますが、無理な働き方はしません。家族が一番と考えているので、そこに迷いはなく完璧を求めないようにしています。これは片付けの極意と言っても過言ではありません。

 

 家事も育児も仕事も、また人としても母親としても “ほどほど” がよいと思っているので、ダメなところもできていないところも全部さらけ出ちゃってると思います(笑)。子どもと向き合うときも “母親だからこうでなければ!” とは、意識していません。なるべく一人の人間同士として接しているつもりです。子ども達には私がそうであったように、キレイの気持ち良さがいつの間にか身についてほしいと思っています。

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