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【2020年 ママゴン2-3月号掲載】

一卵性双子の子育てと自分磨きを楽しむ元卓球アスリートのママ

豊橋市在住 堀毛 美紀さん 33歳

兵庫県生まれで結婚を機に豊橋へ。夫、3歳の双子の女の子のママ。大学時代卓球で関西チャンピオンとなり、卒業後アスモ(現・デンソー)の実業団選手となり団体戦で日本一となる。

母親の影響を受けて卓球を始める

 母の趣味が卓球で、小さな頃から練習について行っていました。小学1年生の頃 「私も卓球をしたい」 と母に頼んでクラブチームに通ったことが、卓球を始めたきっかけです。私は昔から負けず嫌いな性格で、卓球が上手くなりたい、試合に勝ちたいと練習を重ね、小学校高学年で全国大会出場。この頃から試合に勝つことが喜びとなり、母も一緒になって喜んでくれたことで 「もっと頑張ろう」 と。

 中学は 「卓球以外のことをしてみたい」 と、部活は卓球部を選びながらも、クラブチームは辞めました。中学3年の時に、県大会で上位になり、クラブチームに入り直し、より真剣に卓球と向き合いました。高校は兵庫県内の卓球強豪校へ。部活とクラブチームの練習で、毎日4〜5時間練習をしていました。練習は辛かったですが、日々卓球に打ち込める環境がとても楽しかったです。

大学で関西チャンピオン、そして実業団へ

 大学は、元日本チャンピオンのコーチが在籍する強豪の神戸松蔭女子学院大学へ入学。大学の練習は、今までのあり方をガラリと変えるものばかり。基礎を重視し、急な斜面を思いっきりダッシュする 「坂ダッシュ」 、メンタルトレーニングや座禅など心身を鍛える徹底的なトレーニング。そして大学3年生の関西学生選手権で初めて優勝することができました。優勝した時は、いつも厳しいコーチが 「よかったね」 と褒めてくれたことが一番の思い出に。今でもあの瞬間は忘れられません。

 卒業後、アスモ (現・デンソー) の実業団選手として入社。神戸から愛知へ、初めての一人暮らしで、初めての社会人。仕事に慣れること、実業団選手たちの高いレベルに追いつくことに必死の毎日で、入社して3年ほどは全く成績が残せませんでした。きっと勝ちにこだわりすぎて、力が入りすぎていたのかもしれません。4年目に突入する時に 「この一年をもって引退」 と決めました。期限を決めたからなのかフッと力が抜け、自分の得意技や持ち味が発揮できるように。その後ダブルスで全国2位、チームで日本一を獲ることができました。

結婚、妊娠、出産。私が双子のママに?

 卓球を辞めてから、時間をどう使おうかと悩んでいましたが、もともと好きだった美容を学ぶために、エステやメイクの教室に通い、自分磨きをするようになりました。通っていた美容院で主人と出会い、2016年に結婚。妊娠がわかって検診に行くと 「双子だよ」 と医師から伝えられ、喜びとともに驚愕! お互い実家が遠く、仕事のことも考えて里帰りせず、豊橋で出産しました。出産後は両親に来てもらったり、主人に協力してもらったり、いろいろなサポートをしてもらいました。子育て中は、娘をおんぶと抱っこ両方で同時に寝かしつけをするという、まるでトレーニングのような自分流の寝かしつけをマスター。周りからは大変だねと言われることも多かったですが、ずっと卓球の練習を重ねてきたせいもあり、辛いと思うことはありませんでした。

 産休後、職場復帰し約1年間フルタイム。子どもたちを保育園に預けて出勤し、18時前に保育園へ子どもたちを迎えに。帰宅後にご飯、お風呂、寝かしつけをすると22時を過ぎてしまうことも多く、毎日がヘトヘトでした。今は時短勤務に変更してもらい、心に少し余裕ができて 「余白をもつことの大切さ」 を実感しています。

 娘たちは現在3歳3ヶ月。お姉ちゃんは優しい性格で、妹は甘えん坊な性格と、それぞれに個性がありますが、2人ともかなりの負けず嫌い。そこは私に似ているなと。子どもたちには、何かしらのスポーツをさせたいです。スポーツを通して、打ち込める気持ちをもってほしい、熱中すること、やり続けて頑張ることを体感してほしいです。子育てが落ち着いたら、もう一度試合に出たいと考えています。特に卓球は、80歳や90歳でもプレーできるのが魅力なので、子どもたちに頑張る姿を見せたいです。

家事・育児・仕事の隙間時間に学びたい

 子育ての合間に美容やネイル、アイラッシュ、ハーブティーの勉強をしています。1年半前からは韓国語も勉強中! きっかけは韓国ドラマ。たまたま韓国人女性とママ友になり、月一回、韓国語を教えてもらっています。毎日、家事・育児・仕事とバタバタしていますが、仕事の休憩時間や子どもたちが寝た後、有給の日などの隙間時間で韓国語の勉強をしています。韓国語が話せるようになったら、現地で美容知識を学びたいです。

 私のモットーは、やりたいことを “今する” です。少しでも興味があれば行動するのが大事。躊躇してしまうこともありますが、一歩踏み出すだけで新たな世界が広がります。私の場合も卓球はもちろん、美容や韓国語の勉強などの自分磨きは、全部自分が好きなこと。好きなことは、生きるエネルギーにもなります。一度きりの人生、やってみたいことや好きなことを学び、高い目標に挑戦し続ける!ママになっても、いろんなことにチャレンジをして、豊かな人生を過ごしていきたいです。

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