豊橋市在住 曽田 歩美さん 41歳

夫、長男(9歳)、長女(6歳)の4人家族。

百貨店POPデザイナー・ウィンドウディスプレイデザイナーを経て、色鉛筆を使ったイラストレーターに。

現在は、個展をはじめ絵の教室など開催。

絵を描くことが大好きだった幼少期

 小さな頃から白い紙やノートの切れ端などに落書きを描いたり、漫画を描いたりすることが大好きな子どもでした。高校卒業後は、絵が好きということもあり、グラフィックをメインとするデザイン系の専門学校入学。その後、豊橋丸栄 (現在・ほの国百貨店) の販促部に入社し、POPデザインやウィンドウディスプレイデザインの仕事に就きました。春・夏・秋・冬の季節を感じられるデザインを装って、商品をどう見せるかなどを毎日試行錯誤しながら仕事をしていましたが、5年ほど経った時、 「自分が心を込めて作ったものを作品として残していきたい」 という気持ちが強くなり、退社を決意。自分には何ができるのか、これから何をしたいのかと考えた時に、幼少期から大好きだった絵を本格的にスタートさせて、絵の世界に入りました。

 

柔らかなタッチの色鉛筆の雰囲気に惚れる

 退職してしばらくして、とあるカフェのオーナーが 「うちで個展を開かない?」 と声をかけてくれました。人生初の個展! 私らしい絵を展示したいと思い、どんなテイストの絵を展示しようかと悩んでいました。そんな時何気に目に留まった色鉛筆にピンときました。 「水彩などはいろんな用具を使ったりするけれど、色鉛筆ならサッと出してすぐに絵に取り組むことができる」 と思い、色鉛筆で描くことにしました。実際に色鉛筆の技法を使って絵を描くと、他にはない柔らかさやあたたかさが伝わることを改めて知り、色鉛筆の奥深さに感動。 「色鉛筆で描くことで自分らしい作品が生まれる」 と体感し、この個展をきっかけに色鉛筆を使った人物画などを描き続けています。

 

結婚・出産してから活動の幅がさらに広がる

 28歳で結婚、出産。子育てに追われ、7年ほど絵から離れていました。子育てが忙しかったというのもありますが、子どもの傍に居たいという気持ちがあったからです。3年前、長男が小学校に入学し自分に余裕が出てきた時、たまたま絵の仕事をいただいたのが復帰するきっかけに。そこから少しずつ、以前のように絵を描き始めました。結婚前は結婚式のウエルカムボードを中心に絵を描いていたのですが、子どもが生まれて絵を改めて描くようになってからは、子どもの絵などの依頼も増えてきました。

 

 最近では描くだけではなく、子どもやお年寄りに絵を教える機会も増えてきました。教えることで学ぶことも多くあります。例えば、子どもの想像力や発想力。そして 「まずはやってみる!」 という気持ちの大切さを知りました。大人になると、苦手だなと感じると挑戦をやめてしまうこともありますが、子ども達のように 「まずはトライする」 「楽しんでやってみる」 という気持ち、姿勢はとても大事だなぁと改めて感じました。また、私自身出産・子育てを経験する中で、絵を通していろんなことを学びました。例えば、子どもが絵を描いたらまずは褒めること。そして、なんでこの絵を描いてみたの? と子どもの話を聞くこと。それによって、子どもとの心の絆も深まりみんなが笑顔になります。絵は描くだけではなく、心の成長にもつながります。このように、いろんな視点から絵について考えることができて、親としての自分自身の成長にもつながりました。

 

「絵」があったからこそ子育ても頑張れる!

 絵を描くタイミングは、子ども達が寝静まってから。自分の時間として、絵に集中しています。子育ては得意ではなく、イライラすることもあります。そんな時は夜、子ども達の顔を描きながら 「今日は怒ってごめんね」 と気持ちの整理をしたり、自分を見つめ直しています。私の中で 「絵とは」 “自分の気持ちを表現する手段” です。昔から引っ込み思案で言いたいことが言えない、伝えられない性格でした。しかし絵を描くことで、自分の気持ちを代弁することができたり、思いをのせたりすることができるのです。絵は、気持ちを伝える・整えること。絵があったことで、子育ても頑張れているのだと思います。

 

好きだなと思う気持ちを大切にする

 昔から絵が好きでその夢が叶った今、自分の子どもにも夢の大切さも伝えられたらと思っています。無理に伝えるのではなく 「自分の好きなことにチャレンジする心」 を育てていきたと感じています。いろんなことに挑戦して本人にピンとくるものがあったなら、親として伸ばしてあげたいなと思っています。そのためには、まずは私自身が笑顔で楽しい毎日を送ること。子育ては大変で、時にイライラすることもあると思います。そんな時は、 「自分の時間を大切にすること」 で少しは解消されるのではないでしょうか。心に余裕ができれば子どもにも優しくできるし、新しいことに挑戦することもできます。一つでも 「好きだな」 と思う気持ちを大事にして、それらを続けていくことで、人生も豊かになると思っています。

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